トレンドに逆らって逆張りを続けるミセスワタナベ

体験したくないって!
ドル円がとうとう124円を突破しましたが、日本人投資家(ミセスワタナベ)は大量にショートしていたようです。
121円でショートした者が非常に多く、未だ含み損に耐えている状態だとか。
121円近辺でのミセスワタナベのショート注文は、FX4社計で約50億ドル(6000億円相当)。
そのうち1/3くらいが新規ショート注文らしい。
踏み上げの際にさぞ良い燃料になったことでしょう。
ドルが124円を超えて高止まりしているのは、ワタナベの健闘の結果かもしれませんね。
レミングの集団自殺と、何も変わりませんが。
その一方で、海外のヘッジファンドは皆ドル円をロングしています。
最近日本株とドル円のヘッジができていなかったので、我先にとドル円のヘッジをかけているようです。
個人は売り、ファンドは買う。
かつての円高時代と全く逆ながら、鏡のように正確な状態になっています。
円安になろうが円高になろうが、個人が負けるのは変わらないのですね。
なぜ個人が負けるのかというと、逆張りしかできないから。
明らかなトレンドに逆らって、知らず知らずに自殺に走ってしまうからです。
2015年は円安トレンドですが、短期的に見ればレンジ相場でもありました。
118円~121円まで上下が続けば、118円で買い、121円で売りたくなるのもわからなくはない。
けれど、レンジはいつか必ずどちらかに飛ぶのが当然です。
そもそも長期的に見ればほんのちょっとだけ停滞したに過ぎないことが、すぐにわかるでしょう。

「調整が始まったから逆指値ショートする」
とか、
「地震が起きたから円高を狙う」
のなら、わからなくもない。
しかし、こんな一方的な上げ相場で上がっている最中にショートするとか、気が狂っているとしか思えません。
日本人トレーダーはみんな、日足以下のチャートしか見ていないのでしょうか?
エセトレーダーのチキン賢者は、ここ一年一度も円買いポジションを持ったことがありません。
(短期のディトレとスキャルピングを除く)
アホノミクスで円の価値が毀損されているのがわかりきっていたので、怖くて買えなかったのです。
代わりにドルの現物を持って、ずっと放置していました。
これだけメディアで円安が叫ばれているのに、ちょっと相場が往復しただけで逆張りトラリピを始めるのか・・・
実に救いようがない。
ミジンコ以下のエセトレーダーがいかに円安警戒とトラリピの危険性を説いても、大勢には何の影響もないでしょう。
しかしながら、日本人はもっと円安への警戒心を持つべきだと思いますね。
FXをするなら、せめてトレンドの方向ぐらいは見ましょう。
トラリピは止めましょう。
国策に逆らうのは止めましょう。
ファンドの動きはよく見ましょう。
ヘッジファンドと同じ方向に順張りするだけで、そんなに悪いことにはならないと思うんですが。

どうせ負けるのなら、いっそ猫にでもやらせてみてはどうだろうか?
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