諦めるために手に入れるのが、学ぶということ
2015-07-12|誰でもできる♪幸せになるコツ

通報されたほうがマシだ!
ニートでホームレスでワーキングプアなエセ賢者はいつも「お金が欲しい!」と叫んでいますが、実際にお金を持っている人は「お金なんてそんなに重要じゃない」と逆のことを言います。
どちらが正しいかといえば、おそらく後者です。
けれど、その言葉は底辺層にある者には届きません。
いくら口頭で伝えても、実際にそれを持たない人には、真偽を判断する方法がないからです。
「お金が必要ない」ことを知るためには、実際に金持ちになるしかありません。
銀行に十分なキャッシュを蓄えて、スーパーで値札を見ずに買い物できるようになって初めて、私達はそれがたいしたことではないと気付きます。
高級品と安物にたいした違いがないことを知り、お金では買えない物が沢山あることに気付いていくにつれ、お金に執着していた過去の自分がばからしく思えてくるでしょう。
しかし、それを手に入れる前に、その虚しさに気付くことはありません。
どんなに本を読んでも、偉人の話を聞いても、それが真実であるかは体験してみないとわからないからです。
一流企業に入るために熱心に勉強した人は、実際に入った後に待遇の悪さに落胆することでしょう。
スポーツの大会で優勝を狙う選手は、優勝後にも勝ち続けないといけない現実に打ちひしがれるでしょう。
熱烈な恋愛の末に結婚したカップルも、数年後には倦怠期に突入しているでしょう。
いかに崇高な理想を描こうと、夢が叶って満足感に浸れるのは、ほんの数日だけ。
何週間も経ってそれが当たり前になったとき、私達はようやく理解します。
「それは、思っていたほど大切なことじゃなかったんだ」
と。
賢者は歴史に学び、愚者とエセ賢者は経験に学びます。
天才ならぬ私達は、実際の行動から学ぶしかないのです。
無意味なことをしているように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
これこそが進歩であり、私達の人生そのものなのです。

ただ求めるままでは、永遠に先に進むことはできません。
夢を叶えて、現実の虚しさを感じることで、初めて私達はその先へ歩みを進めることができるのです。
お金が欲しいなら、何億円でも手に入れなさい。
そうすることで、貴方はお金の虚しさを学ぶでしょう。
安楽な地位が欲しい人は、一流企業に入って出世しなさい。
そうすることで、貴方は社会人の苦悩を学ぶでしょう。
名誉が欲しい人は、競合相手を打ち負かして、トロフィーや勲章を手に入れなさい。
そうすることで、貴方は競争し続けることの辛さを学ぶでしょう。
憧れの異性がいる人は、躊躇なくプロポーズして、家庭を築きなさい。
そうすることで、貴方は家族を持つことの喜びと悲しみを同時に学ぶことでしょう。
渇望し、
手に入れて、
一時の喜びに酔い痴れ、
そして、諦める。
その繰り返しが、生きるということなのかもしれません。
貪欲であってください。
必死になってもがいて、何としても手に入れてください。
そうしなければ、
手に入れて落胆しなければ、
私達は何も学ぶことができないのだから。

光り輝く希望は、次の日も輝いているとは限らない。
けれど、次の出会いは必ずあって、私達はいつもそれを探している。