アジアで一番ボラティリティが高い通貨は何?

初めて回転寿司を食べてみたが、予想以上の回転速度だった。
投資一族のブログに、ここ一年のアジア通貨の上昇率・ボラティリティランキングが載っていました。
面白かったので、ランキング部分だけ転載します。
<アジア通貨の上昇率・変動率ランキング>
①CNY 中国元 0.2%
②HKD 香港ドル -0.02%
③TWD 台湾ドル -3.08%
④PHP フィリピンペソ -3.34%
⑤THB タイバーツ -4.05%
⑥INR インドルピー -6.8%
⑦SGD シンガポールドル -7.23%
⑧KRW 韓国ウォン -8.9%
⑨IDR インドネシアルピア -11.53%
⑩MYR マレーシアリンギット -14.56%
⑪???? -17.4%
ランキングが上の通貨ほどドルに対する値下がりが小さく、価値が安定している通貨になります。
逆に下の通貨はドルに対して弱く、価格変動が大きい。
要するに順位が低い通貨はボラが高く、取引しづらい通貨ということになります。
流石に中国元とシンガポールドル、台湾ドルは安定していますね。
ほとんど固定相場になっているのだから、当たり前ですが。
アジア通貨危機で騒がれた通貨は、それなりに下位にいます。
タイバーツとかインドネシアルピアとか、前にニュースで見た気がします。
インドネシアは通貨安に歯止めをかけるため、7月から自国通貨での支払いを義務付けたそうです。
マレーシアも6年ぶりの最安値を付けたとか。
通貨が不安定な国は大変ですね。
さて、インドネシアやマレーシアさえ超えた、最も下落率の高い通貨は何でしょうか?
答えはもちろん、日本円ですね。
さすが日本。
平均寿命もトップなら、通貨のボラリティもアジア一でした。
韓国なんて、相手にもなりません。
よく「ドル円は安定している」とか、「不安定なマイナー通貨を避けて、メジャー通貨を取引するべき」とか言う人がいますが、現実の数字を見れば、それが嘘っぱちなのは明らかです。
さすがに世界では上がいますが、メジャー通貨で日本円ほど大きく動いている通貨はありません。
ロシアルーブルは短期間で50%以上の上下を見せ付けましたが、アベノミクスに乗った日本円だって75円から125円まで動いています。
下落率で言ったら、日本円も世界最高レベルなのです。

ただし、ジンバブエドルみたいなゴミは除く
かのリーマンショックでは様々な通貨が大暴落を起こし、特に豪ドルや南アフリカランドの下落が騒がれました。
もちろん、上に挙げたようなアジア通貨も相当な下落を見せました。
しかし、よくよく考えてみると、外貨同士の価値はそれほど変わっていません。
それぞれの国の通貨は日本円に対して下落しただけであって、世界的に見れば極端に均衡が崩れたわけではなかった。
つまり、変化していたのは外貨ではなく、日本円だったのです。
地球の自転によって太陽が回っているように見えるのと同じで、日本円が急騰したために外貨が急落したように見えていたわけです。
危機が起きるためにマイナー通貨の脆弱性が指摘されますが、有事の際に一番上下が激しく、危ない通貨は日本円です。
客観的に集計した数字は、その事実を如実に語っています。
日々クロス円をトレードするミセスワタナベは、この事実をきちんと理解しているでしょうか?
一番安全な道を歩いているつもりで、全く逆のことをしているのかもしれません。

長く日本にいるほど、かえって気付かないこともある。
世界から見たこの国は、いったいどのように見えているのだろうか?
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