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フォルクスワーゲンショック 暴落は個々の材料が引き起こしているわけではない - 貴方を幸福にするFXブログ

フォルクスワーゲンショック 暴落は個々の材料が引き起こしているわけではない

遅刻の理由は婆を助けた
本当にそれでいいのか!? ((((;゚Д゚)))))))

独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス試験不正問題が報道されたことにより、ドイツ株はもちろん、各国の株価が急速に下落しました。
VWの株価は既に4割消滅し、倒産の可能性もあるとか。

フォルクスワーゲンの株価が暴落

さらに、この件によって貴金属市場、とりわけプラチナ相場が大きく下落しています。
おかげで金やプラチナ買ってるエセ賢者の口座も、風前の灯です。 ( ノД`)

なぜプラチナが下落するかというと、エセ賢者が買ってるからじゃなくて、ディーゼルエンジンがプラチナの世界需要の約半分を占めているからです。
VWの車が売れなくなれば、触媒としてのプラチナの価値もガタ落ちするということですね。

欧州の大企業が破綻しかねないほどの制裁金を課せられたことで、世界中の株価・貴金属が下落しました。
元々軟調傾向で含み損があった上に今回の件で泣きっ面に蜂。

VWの野郎! 許さんぞ!!

コアラを怒らせた

・・・と思った人は、ちょっと落ち着いてください。

確かにフォルクスワーゲンがきっかけで相場は大きく下落しましたが、それはあくまできっかけに過ぎないのではないでしょうか?
多分この問題がなくても相場は下落したし、もしかしたら相場が下落トレンドにあったせいで、この問題が噴出した可能性さえあります。

相場は「事件が起きたから自動的に動く」ものではなく、それを見た人が判断してポジションを取り、その結果動きます。
「マイナス材料=下落」ではないのですね。

かといって全ての投機筋が、材料に合わせてロング・ショートを自由に選べるわけでもありません。

どちらかといえば、
「めっちゃ売りたいけど、売り時がわからない」
とか、
「今持ってる建玉を決済したいから、絶好のタイミングを待っている」
とかいう人が多いはず。

これを読んでいる貴方だって、「こうなったら売ろうor買おう」と考えたことはあるでしょ?

相場の主流派はトレンドフォローですから、下落トレンド中は誰もが売りたいと思っています。
そこに恰好の材料が現れたら、誰もがそれに乗ってショートを仕掛けたいと思うでしょう。
場合によっては、あらかじめショートした上で自ら事件をリークして、一気に下落させようとするかもしれない。

「VW問題が起きたから相場が下落した」
というのは間違い。

「下落トレンドの中でVW問題が起きたから、相場が下落した」
か、
「下落トレンドに勢いを付けるために、VW問題が作られた」
というのが正しいと思われます。

別にエントリーの口実となられば、何でも良かったのでしょう。
米雇用統計の悪化でも、中国ショックでも、南アフリカMのストライキでも・・・

相場が下向きであれば、ポジティブな材料は無視され、ネガティブな材料ばかりが重視されます。
逆に上向きであれば、ネガティブな材料を無視して、ポジティブな材料だけを採用します。

VW問題も、中国やニュージーランド指標の悪化も、相場全体が上昇基調にあれば、たいした効果は持たなかったでしょう。
相場とは、よほど極端な事件でない限り、流れにあった材料しか意味を成さないのだから。

もしも今がアベノミクス全盛の上昇トレンドであれば、VWが失墜したことで自動車業界の首位を争うトヨタ自動車の株が急騰し、日経も上昇したかもしれませんね。
VW自体の凋落は避けられなくても、ポジティブな捉え方はあったはずです。

相場の基本はトレンドフォロー。
逆張りは自殺行為。

忘れると、簡単に死ねますね。

サッカーボールのように蹴っていたら死んだ
弱いくせにヤムチャするから・・・
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