オセロに学ぶ好手と悪手

日本語が読めないばっかりに・・・(´・_・`)
今度オセロ(リバーシ)の試合があるため、エセ賢者はオセロの勉強に励んでいます。
俺、この試合に勝って、立派なオセラーになるんだ・・・
(死亡フラグ)
「始めるのは一日。極めるのは一生」
と言われるオセロですが、本当に前途は多難。
運の要素が全くないので、腕の差がホントに顕著に出ます。
オセロの実力とはすなわち、
「悪手と好手」
を知ることです。
悪手を打たずに負けることはなく、好手を打たずに勝つこともない。
ただ「何か良くて何が悪いか」を知ることが、勝敗を分けます。
オセロの原理を知らない人は、何が正しいのかがわかりません。
自分が勝っているのか、それとも負けているのか、それさえ判別できません。
下の絵は、それぞれどっちが勝っているかわかりますか?


ちょっとかじった人ならわかると思いますが、いずれも白の圧勝です。
ほぼパーフェクト勝ちになるでしょう。
オセロを全く知らない人であれば、数が多い黒が優勢と考えるかもしれません。
しかし、実際は黒側に打てる手がほぼないため、完全に詰んでいます。
中級者以上の試合であれば、まずこんな事態は起こりません。
このように圧倒的な差が付くのは、双方に相当な実力差があるからです。
先ほども述べましたが、実力差とは「悪手と好手」です。
「してはいけないこと」を知らないから、黒はこんなに一方的に追い詰められているのです。
<オセロのコツ(好手)>
・序盤から石を取りすぎない
・四隅を取る
・中割りで相手の隙間に入り込む
・選択肢を減らさない
・手どまりは打つ
・むき出しの石は取らない
<オセロの悪手>
・序盤から石を取りすぎる
・四隅を取られる
・相手に囲まれる
・選択肢を減らす
・偶数の空きを取る
・むき出しの石を取る
露骨な手抜きですが、好手の反対がそのまま悪手です。
絶好手とはいかなくても、無難な回答を続ければ、初心者相手にはまず負けることはありません。
「何をしてはいけないか」さえ知っていれば、だいたい何とかなるのです。
具体的に言うと、ひたすら中割りに徹して、端から二番目を避け、相手の石を取りすぎないようにすれば良し。
相手を倒そうなんて思わなくても、素人相手ならいつの間にか勝っています。
大事なのは悪手を知ること。
上級者相手ならもっと深い読みがあるのでしょうが、初級者以下の勝敗はそれだけで決まります。
この事実はオセロや囲碁・将棋などの(運が絡まない)盤上の試合において顕著になりますが、現実における殆どの勝負においても通用します。
定石を知らなければ、どんな試合でも勝ち目はないのです。
FXの悪手は、ストップを入れずに放置すること。
ボーリングの悪手は、端に投げてガーターになること。
レポートの悪手は、規定通りのフォーマットを使わないこと。
履歴書の悪手は、手書きが面倒なのでパソコンで量産すること。
ブログの悪手は、長たらしい文章を書いて猫画像でごまかすこと。
お見合いの悪手は、職業を聞かれてニートや賢者と答えること。
こんなのはほんの一例。
悪手の数は、少なくとも好手の5倍以上あります。
ありとあらゆるところに大悪手があり、私達はそれを避けたり、うっかり引っかかって不利益を被っていたりします。

悪手が多すぎて、どこが間違っているのかわからん。
大事なのは、可能な限り悪手を避けて、好手を探すこと。
選択とはすなわち、「悪手を避けること」なのですよ。
無論、全ての選択肢を悪手と好手に分けることはできません。
短期的に見て悪手でも、長期的には異なることもあります。
そもそもデータが足りなくて、判断が付かないこともあります。
しかし、定石を知れば知るほど、判断は適格かつ速くなり、結果は雲泥の差になります。
少なくとも、明らかに間違っていることは必ず理解しておかなくてはなりません。
仕事でも投資でもスポーツでもゲームでも恋愛でも、上手な人と下手な人に大した能力差はありません。
ただ片方は悪手と好手を知っていて、片方はそれを知らないだけのことです。
貴方が上手くいないと嘆くことがあるのなら、それはきっと悪手を学んでいないからでしょう。
きちんと勉強して「何をしてはいけないのか」を知るのなら、すぐに上達するはずです。
どんな分野であれ、学習は人を必ず成長させます。
いつでもどこでも、学び続けることを忘れずにいきましょう。

学校の勉強は実用的ではないが、それでも確かに根付いている物もある。
気付かないだけで、受けている恩恵は計り知れない。