リミット・ストップ逆転法

この几帳面さが必要だ。
裁量トレードをする際に悩みのは、なんといってもリミットとストップの幅。
チャートのラインか超人的な感性で判断できるならいいが、そうでなければ妥当な値で決めてやらなければなりません。
エントリーしてから損切りを判断すると、大抵の人はロスカットが遅れて死にます。
損小利大を避けるためには、
リミット>ストップ
にするのが理想ですが、それをやると勝率が下がりすぎて損切り貧乏になるかもしれません。
そこで、もしもリミット>ストップで設定して上手く行かなかったら、
リミットとストップを逆転させるというのはいかがでしょうか?

仮に、
リミット:50pips
ストップ:30pips
でやってダメだとすると、
リミット:30pips
ストップ:50pips
に入れ替えてやればいい。
「こんな簡単な方法で上手く行くのか?」
って気もしますが、意外と有効な方法だったりします。
だって、30pipsで損切りが多発し、負けたわけでしょ。
だったら、逆に30pipsをリミットにすれば、利確が多発するのではなかろうか?
(なんて安易な考えだ・・・)
リミット<ストップにするとコツコツドカンになると思われる人もいるでしょうが、30:50や50:100でそうなることはありません。
コツコツドカンに陥るのは、損切りを全くしない、あるいは極めてストップが深い場合であり、ナンピンやマーチンゲールでもしない限りまずないでしょう。
私達は、
「欲しい利益」=リミット
「許容できる損失」=ストップ
としてそれぞれの値幅を決めていますが、それが相場において適切かというと、そうでもない。
いや、むしろ逆と考えたほうが正しいか。
相場は常に人間心理を読んで、その逆を突いてきます。
それ故に、
「欲しい利益」=適切なストップ
「許容できる損失」=適切なリミット
としたほうが、理に叶ったタイミングでエクジットできるはず。
・・・多分。
もしも貴方がリミット・ストップの設定ミスによって負けていたとしたら、それを逆転させることで改善するでしょう。
もちろん、エントリー方法自体は変わっていないので、そもそもの予測が間違っていたら負けますが。
(その時は、エントリー自体を逆転させるか?)
素人の考えというのはいつも間違っていて、最初から正しいリミット・ストップ幅を設定できることは少ない。
きっと最初に行った時は適切な値幅を設定できず、損切りの嵐になるでしょう。
だったら、これまで負け続けてきた実績を糧にして、その逆を検証してみてはいかがでしょうか?

失敗することは、恥ではない。
その失敗を活かせないことが、恥なのだ。