マイナス金利ショックとスイスフランショック 中銀が引き起こす信用不安

ホントにアベすぎるよな・・・ (つω-`。)
<マイナス金利導入後の株価変動>
1月28日 2月12日
アメリカ: 16069 15973 -0.59%
ドイツ: 9639 8967 -6.97%
フランス: 4322 3995 -7.56%
イギリス: 5931 5707 -3.77%
中国: 2655 2763 +4.06%
韓国: 1906 1835 -3.72%
日本: 17041 14952 -12.25%
ドイツ銀行ショックや原油安で世界同時株安が発生していますが、どう見ても日本の下落率がトップですね。
株価の下落で、日本年金機構は15兆円ほど損失を出した模様。
この責任は誰が取るんでしょうか?
半月足らずでドル円や日経平均株価が1割以上減価する事態になりましたが、別に驚きはありません。
正直なところ、「来るべき時が来たか」と言うべきかと思います。
今から1年ちょっと前、エセ賢者はスイスフランショックで700万円近い損失を出しました。
その際はスイス中銀の介入断念によってEUR/CHFが2割ほど変動したのですが、今回の事件と多くの類似点を持っている気がします。
<スイスショック>
①スイス中銀が介入ラインを定め、ユーロ買い/フラン売りを続けてきた
②政策変更の3日前までは「介入ラインを守る」と宣言していた
③発表直後にスイスフランは急騰し、スイスの株価(特に銀行株)は急落した
<マイナス金利ショック>
①日本政府や日銀が円安株高を誘導し、株価が下がれば買い続けてきた
②マイナス金利導入の2日前までは「当座預金金利の引き下げは考えてもいない」と宣言していた
③発表後は上下したが、その後急激な円高が起こり、日本の株価(特に銀行株)は急落した

こうして並べてみると、非常によく似ていますよね。
細かい違いはありますが、政府が自国通貨を安く保とうとして失敗したのは全く同じ。
特に注目したいのは、
・政府や中央銀行が盛んに介入を行い、何年もレートを維持していた
・それに乗っかって、多くの投資家が逆張り買いを繰り返していた
・中銀は突然方針を転換し、サプライズを引き起こした
ということ。
わざわざ同じような嘘を付いて、市場の信頼を損なわなくてもいいのに・・・
「こういうことをすると、歴史的な暴落が簡単に起こる」
のは間違いないでしょう。
「国策に売りなし」
というように、投機家は基本政府の方針に逆らいません。
機関投資家もエセ賢者のような素人も、国家のお墨付きをもらえば、これでもかと盛んに買いを入れてくれます。
しかし、それで積みあがったバブルは、いつか必ず崩れる。
そして、崩れた時の衝撃は、維持してきた時間が長いほど大きくなります。

スイスも日銀も3年くらい維持してきましたから、20%消し飛ばすくらいの力は溜まっていたと見るべきでしょうか?
チャイナショックで中国株はもっと落ちたので、日本株もまだまだ下落余地があるかもしれません。
そもそもGPIFの株は含み損で、まだロスカットすらできていませんからね。
金融緩和後に高値で買い、外資が売り抜けた株をどう処分するのやら。
スイスにしろ、中国にせよ、日本にせよ、国家が誘導してきたバブルは必ず弾けます。
今はまだそこそこ堅調な米国もユーロも、きっと同じ。
空前絶後の日本国債バブルですら、いつか終わる時は来ます。
ただし、それがいつになるのかは、誰にもわかりません。
何がきっかけになるのかも、わかりません。
ただわかるのは、政府が支えた先には、必ず暴落が待っているということ。
そして、巻き込まれるほうは、たまったもんじゃないということ。
国民の年金や税金でギャンブルするのは、止めてもらいたいところですね。

安倍さん黒田さん、日本人の年金返してください。
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