日経平均PBRが1倍を割ったら買い時か?

キングは中身もキングだった。(;゜0゜)
FXトレーダーにはなじみのない話ですが、株にはPBRという指標があり、企業の株価がどれだけ割高・割安であるかを調べることができます。
PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株あたり株主資本(BPS)
で計算され、数字が大きいほど企業が過大評価されていることになります。
逆にPBR<1なら、企業の資産が株主の投資を上回っているということになります。
要するに、実力に反して買われていないお得な株式ってことですね。
株式会社それぞれにも、日経平均といった総合指数にもPBRがあり、割高・割安を判断することができます。
気になる株があったら、PBRを調べてみてはいかがでしょうか?
先日のマイナス金利ショック(ドイツ銀行ショック?)で日経平均PBRが1を割れ、とてもお買い得な状態になりました。
今が買い時と思って買った投資家も多く、その後株価が持ち直したため、今のところはそれが正解だったということになります。
リーマンショックの時も日経のPBRが1倍を割れて、騒ぎになりました。
やはりPBRが1倍以下になったら、買うべきなのでしょうか?
・・・まぁ、そんなわけないですよね。
<PBRが低い会社>
8559 福証 (株)豊和銀行 0.15
6416 東証JQS 桂川電機(株) 0.17
8416 東証1部 (株)高知銀行 0.17
7887 東証2部 南海プライウッド(株) 0.18
8143 東証2部 (株)ラピーヌ 0.20
8337 東証1部 (株)千葉興業銀行 0.20

PBR分布チャート(東証一部)
トヨタ 1.12倍
上のグラフを見ると、確かに中央値は1近くにあるけれど、半分くらいは外れています。
これじゃ、買う根拠としては弱すぎますね。
世の中を見てみると、PBRが0.5以下の企業がゴロゴロしています。
逆にPBRが5を超えている企業だって珍しくない。
これは企業価値の半分の株価しかない会社もあれば、5倍以上の株価のあるということ。
会社の資産と株価って、必ずしもイコールではないんですね。
ちなみに最近不祥事続きのマクドナルドは、PBR 3.16倍。
シャープに至っては、9.3倍。
どんだけ過大評価されているんでしょうかね。
リーマンの時は確かに日経PBRが1倍を割りましたが、最低値はその時ではありません。
その後何年も0.8程度をうろうろしていたので、チャンスと思って買った人は、ずっと含み損だったでしょう。
PBR、
実効為替レート、
ビックマック指数など、
レートが適正か判断する指数は多く、道に迷ったとレーダーはついついそれを信じてしまいがちです。
しかしながらそんなものはただの参考数字でしかなく、未来のレートも、反発のタイミングも示してはくれません。
株価も為替レートも、所詮投機によっていじられる数字でしかなく、現実とは常に剥離しています。
理論値と離れているからおかしいと思うのではなく、展開次第でどんな数字もあり得ると心得ておきましょう。

現実はアニメのようにはいかない。
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