プラザ合意と上海合意 人為的なドル安政策の脅威

なんてむごいことを・・・ ( ノД`)
先日のFOMCをきっかけに、米ドルが突然全面安になりました。
ドル円はあっという間に3円の下落。
円以外の通貨に対しても、USDが一方的に暴落しました。
利上げ期待の後退があったにしても、これは露骨すぎます。
ドルインデックスの暴落の陰には、先日のG20において【上海合意】なる非公式な取り決めがあったのではないかと囁かれています。
参考
<プラザ合意に似た「上海合意」が存在する可能性、一部アナリスト指摘>
ブルームバーグ
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O47TJM6TTDS301.html
2012年以降、米国の利上げ期待により資金が還流し、露骨な円安・新興国通貨安が進行してきました。
それによって世界経済は減速し、あらゆる市場が不安定化しました。
そこで、出てきたのが上海合意。
「市場介入ではなく適切な金融政策行動を通じて、主要通貨に対してドル相場をおおむね安定させる」
ことで、世界経済の悪化を食い止めようとしているようです。
米国はこれまで「強いドルは国益」などと言って通貨高を放置してきましたが、自国経済への悪影響が強まったことで、重い腰を挙げたのかもしれません。
利上げ発言でさんざん市場を振り回しておいて、今更勝手なことを言うものですね。
経済が堅調な時は盛んにドル高を煽って、ダウが下がった途端ドル安に転換。
ダメリカさんは、ホントに身勝手。
次期大統領候補のヒラリー・クリントンも、ドナルド・トランプも日本と中国を露骨な通貨安によって利益を得た為替操作国と認識しており、大統領になれば両国に釘を刺してくるでしょう。
そうでなくてもG20において通貨安戦争を避ける動きが出てきましたので、日銀が派手な金融政策を打つのは難しくなってきたと思われます。
お得意の黒田バズーカも、そろそろ打ち止めかな?

1985年のプラザ合意は今よりもっと強烈で、すさまじい勢いでドル安が進みました。
USD/JPYはたった一日で、235⇒215の大暴落。
1年後には、1ドル150円になってしまいました。
1日で20円、1年で85円の下落。
協調介入のインパクトを舐めてはいけませんね。
ちょっと前を振り返れば、為替レートは、
EUR/USD=1.4、AUD/USD=1.1、USD/JPY=80
あたりで安定していました。
米国が貿易赤字解消のためにドル高是正を進めれば、またあの頃のレートに戻る可能性もあるのでしょうか?
(個人的には豪ドルとパリティに戻って欲しい)
この数年間、米ドルはあまりにも買われすぎました。
どんなトレンドも永遠には続かないとすれば、今はその揺り返しの時期なのかもしれません。

120円から80円に下落し、また120円に戻った10年の歴史。
だったら、また80円を目指したとしても、不思議はあるまい。
- 関連記事
- Genre:株式・投資・マネー
- Thread:株式・FX・投資・マネー最新情報